停車中のトラブルから守る「駐車監視機能」
ドライブレコーダーというと、走行中の事故を記録する装置というイメージが強いかもしれません。しかし、実は車を「止めている間」こそ、意外とトラブルが起こりやすいタイミングでもあります。
そんなときに役立つのが、「駐車監視機能付きドライブレコーダー」です。これは、車のエンジンを切っていても一定時間映像を録画し続ける、またはセンサーが反応したときだけ自動的に録画を開始する機能のことです。
買い物中、夜間の駐車場、自宅前など、車から目を離す時間が長い方にとっては、心強い見守り役となってくれます。
駐車監視機能のメリットとは
最大のメリットは、当て逃げやいたずら、車上荒らしなどの証拠を残せることです。特に立体駐車場やコインパーキングでは、車に傷をつけられても気づかないまま帰宅してしまうケースもあります。そんなとき、駐車監視機能が搭載されたドラレコがあれば、被害の様子をしっかり記録してくれるため、加害者の特定や保険の申請時にも役立ちます。
また、モーションセンサーやGセンサー付きのモデルであれば、衝撃や動きを検知した瞬間だけ録画を開始するため、バッテリー消費を抑えつつ必要な部分だけを記録可能。録画時間が無駄にならず、保存容量の節約にもつながります。
夜間や外出時の安心感が大きく高まるため、マンション住まいや月極駐車場を利用している方には特におすすめの機能です。
導入時の注意点と費用相場
駐車監視機能を活用するためには、専用の配線キット(常時電源ケーブル)が必要になることが多く、設置にはやや手間がかかる点に注意が必要です。車種によってはプロによる取り付けが必要になる場合もあるため、購入前に対応可否を確認しておきましょう。
費用相場としては、ドラレコ本体+配線キットで2〜4万円前後が目安です。高性能モデルでは5万円以上の価格帯もありますが、広範囲の録画や高画質撮影、駐車監視の細かな設定が可能になるなど、機能面でのメリットも増えます。
また、駐車監視時のバッテリー上がりに注意する必要があります。車の電源から常時給電する仕組みのため、長時間の監視設定をしているとバッテリーに負荷がかかることもあります。自動で電源をオフにする保護機能がついたモデルや、外付けバッテリー対応モデルを選ぶと安心です。
本当に必要か?は使用環境次第
「駐車監視機能は絶対に必要か?」と聞かれたら、それは使う人の駐車環境次第と言えるでしょう。たとえば、自宅の敷地内にガレージがあり、外部からのアクセスが少ない環境では必須とは言えません。一方で、街中の駐車場や見通しの悪い場所で停める機会が多い方には非常に有効です。
また、万が一トラブルに遭った際に「記録しておけばよかった」と後悔する声が多いのも事実。安心のための“保険”として導入するという考え方も十分に価値があります。
小さな投資で大きな安心を得られるのが、駐車監視機能の魅力です。